今までのご説明は、『売買同時』に行うための理想的な流れです。

でも、「そんなにうまくいくの？」と思われる方も多いと思います。

こんな場合は？というケースをいくつか考えてみましょう。

売り出し価格が少し高すぎました。

お買い替え成功のポイントは、「売れそうで、売れない価格」で売りに出すことです。

「まったく売れる可能性の無い価格」では、せっかく売りに出している意味がありません。

せめて、お客様が「見学してみようかな？」と思ってくれる程度に価格をさげてみましょう。

不動産屋さんが提示する査定価格は、あくまでも過去の取引事例や周辺相場から計算された、「机上での成約予想価格」です。実際のマーケットは、その時その時の需要によって大きく変わっています。

そしてこれは、実際に売りに出してみないとわからないものです。

「いざ買いたい物件が見つかってから売却しようとしても、中々お客様が現れない」という状況は、まさに「買い替えスパイラル」です。それを避けるためにも、まず売出してみて、市場の反応を探ってみるのは大切なことです。

しばらく売りに出してみることによって、「いざ売りたいときに、どのくらい価格を下げればすぐ売れるのか？」を測ることができます。

「価格が下がれば買いたい」とおっしゃって下さるお客様が現れても、こちらが住み替え先を見つけるまでに、時間がかかるかもしれません。お客様はいつまで待って下さるでしょうか？

時間がかかれば、お客様は待ちきれずに他の物件を買ってしまうかもしれません。

買いたい物件が見つかった時に、もうすでにお客様がいなかったら？

これって「買い替えスパイラル」にはまってませんか？

いいえ、大丈夫です。

買いたいとおっしゃて下さる方が一人いるという事は、その価格であれば買いたい方が他にもいらっしゃる可能性は高いという事です。

買いたい物件が見つかったら、すぐに売り出し価格を、そのお客様が買いたいと言っていた価格に下げてみましょう。それほど時間がかからずに、次のお客様が現れるはずです。

その、「すぐに売れる可能性の高い価格」が把握できることが、「売り出しながら、買い替え物件を探す」方法の一番のメリットです。

まさに、うれしい誤算です。そんなこともたまにあります。

「でも、高く売れても、引っ越し先がなければ困るじゃない！」とお思いの方。

ちょっと待ってください。

そんなときは、引き渡しの時期を長めにとってもらうように交渉してみましょう。

一般的に不動産の売買は、契約してからお引渡しまで、少し時間がかかります。

空家の場合でも、ローンの手続きやなんだかんだで１ヶ月くらい。お住まい中の場合は、お引っ越し先を探す関係もあり、２−３か月という期間が一般的です。でも、そこを思い切って、４−６ヶ月位の期間にしてもらうように交渉してみるのです。

「いい物件が見つかったら価格を下げますよ。」ではなく、今度は「いい物件が見つかったら、早く明け渡しますよ。」にするのです。

契約後４−６ヶ月という期間は、一般的な物件を探すのであれば十分な期間です。（すでにそれまでにも物件を探していた期間がある訳ですから。）　しかも、予定よりも高く売れるという事は、購入物件の予算も増やせるという事ですので、購入先の選択肢も広がります。

しかし、もしもそれでも物件が見つからないのなら、その場合はお探しになっている物件が非常に希少性の高い物件という事です。１年探しても２年探しても見つからないのかもしれません。

その場合は、そもそも『売買同時』を目指すケースには当てはまりませんので、「ご売却先行型」で仮住まいをしてじっくりと探すべきなのかもしれません。

個別にお打ち合わせをさせていただきますのでご相談ください。

でも、高く売れるという事は、その分で仮住まいの費用も捻出できる可能性もあります。

いかがでしたでしょうか。
お買い替えに関するご不安やご心配が少しは解消されましたか？

とは言え、不動産のお買い替えは、個別的な事情によって様々です。

当社はお客様のご事情に合わせて、どのような方法がベストなのかを一緒に考え、ご提案させていただきます。

どうぞお気軽にご相談ください。

不動産に関するお悩みや、当社のサービスについてのご不明点・ご相談などございましたら、お電話またはお問合せフォームよりお気軽にお問合せください。